現在、北村亭開設20周年記念誌『再び見つける北村薫』の原稿作成と同時に、クラウドファンディングの登録申請作業をしていますが、クラウドファンディングである一定の金額を集めるには、製品価格そのものがある程度あり、またフォロワーの分母が大きいか、広くブランド認知されていないと厳しいな、ということに、今更ながらに気がつきました。
そもそも、頒布価格500円というのは赤字価格です。
コンテンツの性格上および交通費や取材費など、足とお金を使って作成しているため、そもそも制作経費が高騰するのは想定し得たはずです。更に今後制作費に倍する額の印刷費がかかります。
にもかかわらずなぜ500円にしたかというと、手にとってもらいやすくするためです。
手にとってもらうことで、北村作品の読者を、もしくは広く読書する人に対して北村薫という作家を印象づけ、ひいては作品を読んでもらうためです。
沼に引きずり込むとも言うね。
しかしクラウドファンディングに申請する際の「リターン」(いくらもらったら何を返すか)を試算していたところ、製品が安すぎるがゆえに、感覚的に絶対売り切れない数の設定をしないとこの金額に達しない、ということに気がつきました。
色々悩みましたが・・・。
というわけで、従来頒布価格はぶっちぎって、新頒布価格は1,000円にします。
ただし文学フリマ会場で生徒手帳・学生証を提示してくださった場合は、「学割」として500円で提供します。
※「学割」希望の方はクラウドファンディングで申し込まないでください。
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